フレッツ光・コラボ

NTTフレッツ光 は日本全国ネットの光回線。プロバイダがコラボ回線として利用。

2022年9月6日

フレッツ光・コラボとは

NTTのインターネット光回線フレッツ光は、日本全国をカバーするネット固定回線。

フレッツ光は、NTT(東西)が展開する日本最大の光回線で、日本お多数のインターネットプロバイダがこの回線を利用した「コラボ」という名称のインターネット接続サービスを展開しています。

インターネットに繋がるために、従来はNTTとプロバイダの両社と契約・支払いをする必要がありましたが、この手続きを統合して、プロバイダ1社だけの契約・支払いで済ませるようにしたものです。

基本的に光ケーブルなので高速ですが、他の回線より利用者が多いので全体的に混雑気味(その影響で最速ではない)。全国の地域で、少し速度差があるようです。

参考:「みんなのネット回線速度」https://minsoku.net/speeds/optical/prefectures

フレッツ光以外(地域限定)の光回線

フレッツ光が基本1ギガ(1G)に対し、NURO光やau光は2Gなので**フレッツ光より高速である場合が多いのですが、地域限定です。
地域限定 + 住宅限定(契約戸数が4戸以上必要)なので、かなり絞られます。

CATV会社の光回線も条件さえ整えば非常に高速なケースもありますので、「スピード命」で該当地域の方は調査比較されることをお勧めします。CATV会社は中部、関西地域に多いので、この地域の方は選択肢が多いです。 ただ、スピードに比例して料金が高額になる場合も多いですし、テレビや電話も加入を勧められる場合も多いです。

回線が住宅のすぐ近くまで来ていない場合、基礎工事を伴う場合は、工期がかかり工事費が伴うことがあります。集合住宅では、最低利用人数が必要で、4世帯以上(会社により条件が違う)や16世帯以上でないと申込みできないなどの制限がある場合があります。

工事費は開設当初の費用なのですが、多くのプロバイダでは初期費用を小さくするために、工事費を月額費用に分割上乗せして初期工事費(無料)と表示している場合があります。これが「年縛り」を産む原因です。契約年数を全うした場合はこの問題は生じませんが、契約満期(月数)より前に途中解約すると、残りの月数 X 工事費分割月額=残債として請求されることもあります。

ただ、この場合も、上乗せ価格を「割引」して、実質無料としている場合もあるので、申込前にしっかりホームページの表示文を確認する必要があります。特に「注釈」や「ご注意」のように小さい文字も確認するようにしましょう。

高額キャッシュバックの裏には、月額料金が1年目は安いけど、2年目、3年目は大幅に高額なことが多々あります。注意しましょう。

CATV回線の場合は、新規で家庭に直結するため、開通時には担当者が家庭までやてきます。よって、パソコンに接続・開通まで担当者がついてくれるケースが多いと思われるので、パソコンやインターネットの接続に自信がない方にも適した方法だと思います。CATV会社によって、対応に違いがあるかもしれません。契約する場合は、事前に確認してください。

フレッツ光以外の光回線

回線提供会社特徴地域
NURO光ソニー株式会社2G, 10G高速回線。地域限定
auひかりKDDI2G, 10G高速回線など。集合住宅の場合、最低契約件数条件あり地域限定
CATVケーブルテレビ会社会社によって速度はさまざま。かなり高速の回線あり。地域限定
電力系関西電力など独自の回線で、高速回線を提供。地域限定

フレッツ光と光コラボの関係

NTTでフレッツ光の申し込みをした場合は、回線を利用するためだけ(料金の支払いを伴う)の契約です。 インターネットに繋ぐためには別途プロバイダ(ISP:インターネット業務提供会社)とも契約(料金の支払いを伴う)しなければなりません。

つまり、2社と契約を結び、料金も別々に支払う必要があります。(NTTはプロバイダ業務ができないことになっています。)

光コラボは、プロバイダ(光コラボ事業者)が取り扱うサービスで、プロバイダの契約だけで、NTTのフレッツ光回線利用がセットになっています(NTTとの契約は不要)。手続きが簡単なので、多くのプロバイダが光コラボを提供しています。(各プロバイダで自社用の名称をつけていますが、〇〇コラボとついているものはフレッツ光回線を使用しているサービスです。)

フレッツ光やコラボという場合、2022現在、一般的に通信速度1ギガ(1G)を指しています。今年になって、通信速度2G、5G、10Gなどの速度のものが各プロバイダで扱われるようになり、より高速化してきています。これらは個人用というより数人から10人以上の会社・組織で、導入が容易で、多数が同時に使用しても通信が滞らないようにしたい場合に適したものだと思われます。

フレッツ光回線で高速通信するには、プロバイダ指定のルーターを使う。

現在の通信回線は、従来のIPv4(PPPoE)方式から未来を見据えたIPv6(IPoE)方式に移行中でこの両者は直接通信ができません。この両者を取り持つために IPv4 over IPv6 という通信方式が作られ、ほとんどのIPv6回線で採用されています。

IPv4 over IPv6 通信方式を従来のプロバイダ各社が自前で対応するのは、技術者確保や資金的にも大きな負担になるため、IPv6、IPv4 over IPv6 高速通信専門会社(VNE)が作られプロバイダはこの会社を通して通信します(プロバイダが自前で設立しているところもあります。)。

これらの会社の通信方式は IPv6、IPv4 over IPv6なのですが、高速通信専門会社によって「ルーターへの接続方式」が違っていて、それぞれV6プラス、クロスパス、DS-Liteなどの名称が使われています。

ルーターがこの接続方式に適合した設定をしていないと、スムーズな通信ができないことになると思われます。 早くなることを期待してプロバイダを乗り換えたのに、「遅い」と感じている人は、この点をチェックしてみてください。

プロバイダがどの通信専門会社(接続方式)を経由しているか(どの接続方式を採用しているか)で、使用するルーターがその接続方式に対応しているかが重要になります。プロバイダは大抵推奨ルーターや「〇〇対応ルーターが必要です」と表示しています。 この接続方式に対応したルーターを使えば、自分で設定する必要なく自動で繋がります。

フレッツ光を使う場合は、「v6プラス」という接続方式に対応するルーターを使うと、自動で接続されます。(自分で初期設定する必要がありません。)

NTT扱いフレッツ光の他の種類

20220年11月現在、NTT取扱のフレッツ光(回線サービス)には通信速度の違いにより、以下のような種類があります。(表示月額は、NTTのフレッツ契約での金額です。)

NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光ネクスト(1G, 回線利用のみ)サービスタイプ

注意:半導体不足の影響で、以下の一部のコースは5月より「取扱い停止中」とのこと(2022.11月現在)。

サービス名最大速度戸建料金集合住宅料金契約年ルーター
ギガファミリー・スマートタイプ1Gbps (1,000Mbps)月額 6,270円月額3,685円2年Wi-fiルーター付き
ファミリー・ギガラインタイプ1Gbps月額 5,940円月額3,355円2年ルーターなし
ファミリー・ハイスピードタイプ200Mbps月額 5,720円月額3,135円2年ルーターなし

フレッツ光クロス(10G, 高速タイプ)

フレッツ光クロス 速度10ギガバイトを扱うプロバイダも少し増えてきましたが、まだ一般的ではないですね。ちなみに「ミンソク」での平均値は1,250〜1,330Mbpsとなっています。

サービス名最大速度備考ルーター
フレッツ光クロス10Gbps地域・住宅個数ー制限あり 月額 6,050円Wi-Fi6対応ルーター レンタルあり

フレッツ光ライト使った分だけ、2段階定額プラン)

サービス名最大速度月額料金
プラス100Mbps3,000MBまで 4,180円10,000MB以上 6,050円通信量が多めの方に
ファミリータイプ100Mbps200MBまで 3,080円1,200MB以上 6,380円インターネットを使うのは 少しだけの方に

「転用」「事業者変更」番号とは

現在、フレッツ光、コラボを利用している人が、別の子ロボプロバイダに「乗り換える」場合には、現在利用している光回線業社に、あなたの番号を教えてもらう必要があります。
NTTフレッツ光をNTTと契約している場合と、プロバイダの「コラボ」を利用している場合とに分かれます。
あなたがどちらかを判断して、それそれ番号を申請して取得して下さい。
この番号を新規契約先のおプロバイダに提示して下さい。
コラボプロバイダ以外の契約には適用できません。

A)転用

現在、「フレッツ光」の契約をしている方が、光コラボ事業者に乗り換えることを「転用」と言います。

1)取得方法:自分の所轄のNTT東日本・NTT西日本に連絡して「転用承諾番号」を発行してもらう。

発行申請の際、あなたの「フレッツ光お客様ID」(フレッツ光申し込み時に発行された CAF----------で始まる英数13桁の文字)、または「ひかり電話番号」が必要です。(IDが分からない場合、下記ページにある回線ID案内ページを参考に、最終的にはご確認方法ページにある「お申込み内容のご案内がお手元にない場合はこちら」で相談してみてください。)

2)受け取った番号を乗り換え先プロバイダ**に伝える
(これによって、NTT光回線の利用者データ(ひかり電話番号など)がプロバイダ移行後も引き継がれる。)

NTT転用案内ページ
NTT東日本https://flets.com/app4/input/index/
NTT西日本https://flets-w.com/collabo/

コラボ光は、日本全国ほぼどこでも利用でき、シンプルな仕組みなのでプロバイダを変更したい時に手続きが簡単で、費用の支払いも1箇所ですみます。
仕組みを知って、賢く活用しましょう。

B)事業者変更

プロバイダA社のコラボから、B社のコラボに乗り換える場合に必要

取得方法:A社にて「転用」番号を発行してもらう。 >>>  この番号をB社に伝える
(これによって、NTT光回線の利用者データ(ひかり電話番号など)がプロバイダ移行後も引き継がれる。)

乗り換えに伴う注意点

  • これまでのプロバイダで、工事費残債や解約違約金が発生する場合がある
  • 次のプロバイダで契約当初に「契約事務手数料」3,300円が発生する
  • これまでのプロバイダメールが使えなくなる。(メールが別契約の場合は、継続するか終了するか適宜処理してください)

参考サイト:
[1]  https://group.ntt/jp/ NTTグループ

コラボへ「乗り換え」手順

この図は、A社(NTTフレッツ光、またはコラボプロバイダ)を解約して、B社コラボプロバイダに乗り換える際の手続きの流れを示したものです。

A社からB社に乗り換える場合の手順です。
乗り換え手順

1)番号を申請すると、おおよそ2、3日後にメールなどで番号が送られてきます。(受け取り追う方は、各プロバイダで確認して下さい。)
2)新しいいプロバイダB社に「申し込み」します。この時、番号を提示します。

3)特に問題がなければ、「契約」手続きが進められます。
 ・あなたの自宅に契約上のあなたの情報を記載した書類(登録証)が郵送で届きます。
 ・登録証に記載された情報は、普段は利用しませんが、プロバイダに何か依頼するとき、問題が起きたときなどに必要になることがあります。システムの運営社であるGMOに連絡するときや非常時に必要なパスワード、あなたのID、メールアドレス、BBnaviへのアクセス情報などが記載されています。

この書類を紛失すると、後々困ったり厄介なことになりますので、フォルダーなどに保存し、保存場所を決めていつでもすぐに取り出せるようにしておいて下さい。
特に初心者の方は、この書類の重要性に気が付かないことも有り、「あれ〜、どこ行った?」とならないようにして下さい。

4)工事が必要な場合は工事が行われますが、コラボ同士の乗り換えなら工事はありません。

 ・この頃には、レンタルルーターが届きます。

5)開通予定日の朝、(従来のルーターを外し)新しいルーターを接続して、そのまま30分〜1時間ほど待ちます。
  何分待ったら繋がるのかはわかりません。今は、待つしかありません。
  開通したかどうか確認するために、ブラウザを開いてどこか見慣れたサイトを開いてみます。
  開通していなければ、開けないので、そのまま放置しいておきます。
  ページを見ることができれば繋がったということですが、開通当初は何かあるかもしれませんので、1時間程度は様子を見ます。
  問題なく他のサイトm開くことができれば、開通したということです。

開通したことを知らせるメールなどはありません。

6)A社の解約の処理は、私の経験(コラボからコラボへ乗り換えした)では、B社に切り替わった時点で自動的にA社の解約が処理されました。ただ、プロバイダ全社がそうであるかは確認できてはいませんので、番号請求する時にプロバイダ側に確認して下さい。
なお、「事業者変更番号」を請求することは、「これから貴社は解約します」という意思表示になります。この時点で引き留められたりするかもしれません。無いかもしれません。

7)A社で契約期間の縛り(2年とか)ある場合は、「解約期間満了の翌月と翌々月の解約は「違約金」が発生しない期間になる」ことが多いので、これに当てはまると解約金が発生しません。A社との登録証を見て、契約年月プロバイダの違約金に関する決まりを確認。今月に解約したら「違約金」が発生するかしないか、「残債」が幾らかを計算しておきましょう。