光回線

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次世代高速ネット通信・光回線は (IPoE, IPv6)通信へ

2022年3月18日

日本国内では、NTT東西のフレッツ光がインターネット通信インフラを全国規模で展開しています。フレッツ光なら、全国どこでも利用できるということです。
今、ネット通信インフラは「旧世(IPv4)」から「次世代高速通信(IPv6)」へと世代交代中。
インターネットが始まって以来、通信環境は色々改良されて通信が高速化されて来ましたが、現在・将来のニーズに対応できなくなって来ました。
その主な理由は、

  1. これまでの IPアドレス(ネットに繋ぐ機器に割り当てる認識番号(IPv4・IPのバージョン4)では、数が足りなくなった。
  2. 通信データ量が増加したため、これまでの通信方式( PPPoE )では、通信が「渋滞」するようになった。
従来方式次世代方式
通信方式PPPoEIPoE
IPアドレスIPv4(数量限界)IPv6(ほぼ無限大)
機能・問題点渋滞する高速、渋滞なし
通信方式とIPアドレス

次世代通信への移行期の問題は (IPv4 over IPv6)で解決

この問題を解消するため、インターネットの通信規格の改定やそれに対応する通信機器の機能・性能向上が期待されています。
光回線の分野では、

  • IPアドレス(ネットに繋がる機器認識番号)の規格をIPv6 に変えて、世界中の「無限」というほど巨大な数の機器を取り扱えるようにした。
  • 通信方式を IPoE 方式に変更することで、渋滞しない方式・より高速になった。
  • 現在は移行期なのでIPv4と IPv6 のコンテンツが同居することになるが、この2つの通信方式は直接通信することができない。そこで編み出された方法が、IPv4 over IPv6 という通信方式が採用されました。この方式では、IPv6通信を使ってIPv4データも送受信できるというもの。
  • この通信は高度な専門技術者と設備を必要とするため、従来のプロバイダが自社で行うのは大きな負担になります。そこで、高速通信専門会社(VNE)が作られ、プロバイダに代わってIPv6通信(通信業務だけを実行)を行います。多くのプロバイダは、集客や顧客管理だけを行い、実際の通信はVNEの回線に繋ぐだけでこの通信を行うことができるようになりました。(プロバイダの中には、自社でVNEを行う会社もあります。)
  • VNEは(2022年7月現在)およそ5社ほどあり、どのVNEを経由するかはプロバイダによって決まっています。
    ちょっとややこしい話になりますが、VNEは基本的に IPv4 over IPv6 通信ですが、接続方式に違いがあります。
    ・v6プラス( 日本ネットワークイネイブラー(JPNE)
    ・クロスパス(アルテリアネットワークス
    ・transix (インターネットマルチフィード
    などの名称が使われている。
    利用するプロバイダの接続方式に対応するルーターを使えば、自動接続できます。対応していないルーターを使って接続するには、ルーターメーカーのマニュアルを参考に、設定をいろいろ試行錯誤することになります。
IPv6通信を実行するVNE
ipv6通信VNEと対応ルーターの関係(接続方式の違い)

一般利用であれば、フレッツ光の回線速度を引き出せれば、それで十分。

国内の多くのプロバイダが利用しているフレッツ光の回線上限速度は1Gbpsです。
実際の速度は、利用者数や回線以外の機器の通信性能などが影響するので、半分の500Mbpsが出れば早い方である。
「みんそく」での光回線の平均速度を見ると、およそ300Mbpsであり、低速では100Mbps以下〜高速では700Mbps程度である。
これだけのスピードが出れば、Youtubeの再生には問題がない。あるとすれば、家族数人が同時にアクセスするときぐらい。
つまり、混んだ時でもある程度余裕があるかどうかです。

しかし、余裕の「あり過ぎ」は、料金を考慮すると無駄かも・・・。200Mbps 程度あれば、一人二人のYoutube も問題ない速さである。

よって回線スピード2Gとか5G、10Gを求めても、一般的な利用範囲では意味がない。高速性が重要なゲームなどでは、話は別であるが・・・。

プロバイダを契約する際は、IPv6 通信を契約する。申込時に確認。

今新しいプロバイダに移行する場合、全て「IPv6通信」になるわけではない。プロバイダによっては、従来方式の「IPv4」を基本に、別コースとして「IPv6」を提供するところと、全てIPv6のところもあるので、申し込む前に確認してください。
高速通信を望むなら「IPv6」を選択してください。現在のプロバイダで「渋滞」に困っているのならIPv4が原因の可能性があります(IPv4 は、隣近所でアクセスが集中すると渋滞しやすい)。なので、他のプロバイダに移行しても、同じ「IPv4」を利用すると「渋滞」は解決できない可能性があります。
IPv6は渋滞しにくい別ルートを通るので、渋滞を回避できます。なので、これからの時代は、IPv6を利用した方が良いでしょう。

IPv6を利用しても「遅い」場合は、自分の宅内配線や使用ルーターや配線が原因かも?

高速通信をパソコンまで届けるには、全線 IPv6対応である必要があります。 どこか1ヶ所でも遅いところがあると通信スピードはその遅いスピードになります。もし、IPv6使っているのに「通信スピードが遅い」と感じているなら、以下の点を疑ってみる必要があります。
あるいは、IPv6の契約をしているのに、「IPv4通信(ルーターの設定ミスなど)になっていた」なんてこともあるかも。

  1. 実際に IPv6 高速通信できているか?。
  2. 電柱からの光ファイバーは、建物軒下や一番近いところまでしか来ていない。 そこから部屋までは、「宅内配線」になる。
    1. マンションでは、宅内配線が光回線であるか(古いマンションでは、VDSLやLAN配線かも。その場合は、スピードは遅くなります。)
    2. 戸建住宅の場合は、宅内配線を光回線にする(工事費が発生するかも?)
  3. パソコンが IPv6 (高速)に対応しているか(パソコンやOSが相当古いと不可かも?)
  4. ルーターやそれらを繋ぐ配線コードが高速対応か
  5. Wi-Fi 通信を使っている場合、配線コードがWi-Fi 5やWi-Fi 6 対応か

などを確認しましょう。

集合住宅は遅い?

従来方式 (IPv4, PPPoE)による集合住宅では、1本の光回線を32戸に分配するので、ネット利用者が集中する夜間に「混雑しやすい」といわれています。

私も集合住宅での実体験(大手老舗プロバイダ利用・従来方式)で、金土曜日の夜に「停滞」するようになった(通信制限を受けたらしい)ので、高速通信のプロバイダの「v6プラス」に乗り換えたら渋滞がなくなり、その後は快適に使えています。
次世代方式のv6プラスを利用し、ルーターもプロバイダからのv6プラス対応のものにとり変え、そして機器を繋ぐケーブルも高品質なものに取り替える(重要)ことによって、IPv6による「混雑しない快適な環境」に変えることができました。

高速といわれるNURO光, auひかり、電力系回線は、どうなの?

より高速にこだわる場合は、NURO光やauひかり、あるいは関西の電力系プロバイダによる光回線が早いと言われています。
いずれも地域が限られることや工事が伴ない工事費がかかる。工事のための待ち期間(待たされる)が必要になるということですね。
高速であることと、料金や縛り、開通までの待ち期間を考えたとき、あなたはどちらを選ぶでしょうか?

まとめ

このサイトでは、できるだけ簡単に、長期的に見て安く、状況の変化にも対応しやすいプロバイダを選択することを目指しています。
結論として、フレッツ光回線利用で、「縛り無し」、そして月額が安いプロバイダを探します。

それに基づいて考えると、NTTはフレッツ光回線を全国に張り巡らせているので、全国どこでも利用しやすく、工事の可能性が少ないです。国内の主なプロバイダはフレッツ光回線を利用していますので、国内の光回線利用者が一番多い回線です。あなたがYoutubeガンガン見るよ!、オンライン会議でトラブルは嫌だ!と思っている人も、フレッツ光の1Gbpsで「v6プラス」で300Mbps程度を目指しましょう。フレッツ光回線は、「みんそく」による通信速度平均値が、およそ300Mbpsです。地域差もあるようですが、そんなに極端な差ではありません。

極端に遅い場合は、宅内配線やルーター・Wifi機器関連による速度低下だと思われます。
マンションなどの配線は簡単には変更できないので、「諦める」か他の方法を探してみましょう。

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